馬肉与え過ぎ!?犬猫が肉を食べ過ぎて身体を冷やす!?ペットの薬膳の観点から解説!

薬膳

犬や猫は人よりタンパク質を多く取る必要のある動物です。そのため原料に肉が入ってるペットフードなど、肉を食べさせる機会は多いでしょう。しかし、肉の種類により、それぞれ身体を温めたり、冷やしたりという働きがあるので、体調に合わない肉を与えると体調を悪化させてしまうことも。

その時の体調に、合わせて適切な食材を選べるように解説していきます。

肉にもそれぞれ性質が異なります

突然ですがクイズです!

🐾ペットの薬膳クイズ🐾

犬猫が食べ過ぎると身体を冷やす食材は?
①牛肉
②馬肉
③猪肉

どうでしょうか?答えは決まりましたか?

答えは・・・

②馬肉です!ではそれぞれについて説明していきます。

牛肉

牛肉って響きだけで高級感出ますよね

平 身体を温めも冷やしもしません。その為、身体の冷えに関係なく使用出来る、使いやすい食材といえます。

五味:甘 帰経:脾胃
気や血を補い、主に消化器官に作用します。食欲が無い時や元気がない時にぴったりの食材です。

注意点
牛肉は肉の中では最も食物アレルギーの原因になっているとされています。ワクチンで強く副反応が出たことがある、皮膚の痒みが出やすい、お腹を壊しやすいなど、アレルギー体質の場合は避けるようにしましょう。

馬肉

最近は馬肉も手に入りやすくなりましたね

五性 涼
火照った身体を冷やす性質があります。いつも暑そうにしている場合や、皮膚病を繰り返す場合には良い食材でしょう。逆に身体が冷え性で手足が冷たい、お腹を壊しやすいという場合には避けましょう。

五味:辛苦 帰経:肝脾腎
馬肉は高タンパク質で低脂肪、また良質なアミノ酸が豊富に含まれていることでも有名です。疲労回復や筋肉を強くすると言われる馬肉ですから、暑がりなぽっちゃりさんに良いでしょう。また、身体の重要な臓器である肝脾腎の働きを補い、体力の回復にも効果的な食材です。

注意点
ペットフードにはあまり使われていない食材なので食物アレルギーの動物用に使用される事が多いです。しかし馬肉は肉の中では珍しく身体を冷やす食材です。その為、馬肉ばかり沢山食べ過ぎるとお腹を冷やしやすくなってしまいます。その為、お腹を壊しやすかったり身体が冷えやすかったりする場合はあまり与えないようにしましょう。

猪肉

猪と言えば牡丹鍋が有名ですね

五性 平
身体を温めも冷やしもしません。その為、身体の冷えに関係なく使用出来る、使いやすい食材といえます。

五味:甘
猪肉は肉の中でもコラーゲンも多く、また鉄分も多い食材です。更に五臓の気を補う働きがあるので、全身的に体力の低下があるときにでもオススメ出来る食材です。

注意点
これは鹿なども同様ですが、いわゆるジビエ食材を与える際はしっかり加熱しましょう。理由は寄生虫がいる可能性があるからです。牛や豚などのように家畜として管理されている動物は、ある程度清潔なところで飼料や飼育環境が管理されていることも多いのですが、野生動物は違います。どこで何を口にし、何かに感染してきたことのある動物かもしれません。加熱して与え、既製品を与える場合は製造元がしっかりしているところを選びましょう。

馬肉を与える時に身体を冷やさないようにするにはどうするの?

温めてあげる

冷たい状態で与えず、加熱し温かいうちに与えましょう。
加熱せずに与えた時より身体が冷えません。

身体を温める食材と一緒に与える

馬肉が料理として出てくる時に一緒に出てくる食材で思い浮かぶものは何でしょうか。

生姜やネギ、ニンニクなどですね。これらは身体を温める食材です。馬肉で身体が冷え過ぎないよう、実は考えられた味付けだったのですね。

しかし、犬猫はネギやニンニクは非推奨とされる食材です。その為、一緒に与えるなら生姜が良いでしょう。生姜は犬も猫も食べられる食材です。

与える場合はすりおろした生姜を少量で十分です。中には生姜の独特な辛味が苦手な場合もありますから、その子の好みに合わせて選択してください。

本当に体温が下がるの?現代医学の観点から解説

身体を温める物か、身体を冷やす物かを表します。

薬膳的に言えば、食材の効果は異なる。どの臓器に効きやすいかも違う。勿論、身体の熱の変化にも関係する。というような考え方があるのですが


「いや、馬肉食べて身体が冷えたなんて感じたことないけどね?」

なんて方もいらっしゃると思います。


そこで色々な文献を探ってみたところ、馬にはカリウムが多く尿量が増えるために体温が低くなるという説や、馬肉の脂肪が多いところを食べると体温を下げやすいという説など様々なものが見つかりました。いずれにしろ、身体が冷えている時に過剰摂取するのは避けた方が良さそうです。

肉にも色々な作用があり、肉なら何でも良い、というわけではありません。その子にあった食材選びが出来ると良いですね。

随時更新してます

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